アルコール依存症になりやすいお酒の種類と飲み方

アルコール依存症になりやすいお酒の特徴

アルコール依存症は、どのようなお酒でも注意が必要ですが、特に気をつけたい特徴があります。

高アルコール度数

アルコール度数の高いお酒は、体への負担が大きく、アルコール依存症のリスクを高める大きな要因となります。

通常のビールは5%程度ですが、近年では、アルコール度数7〜9%の高アルコールビールも増えてきました。

さらに、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒は、アルコール度数が25〜40%以上にもなります。

このような高アルコール飲料の危険性は、短時間で血中アルコール濃度が上昇することにあります。

血中アルコール濃度が急激に上がると、脳が一時的な快感を強く感じ取り、その感覚を求めて飲酒量が増えていく傾向があります。


特に気をつけるべき高アルコール飲料は下記の通りです。


・アルコール度数25%以上の蒸留酒(焼酎、ウイスキー、ブランデーなど)

・アルコール度数7%以上の缶チューハイや高アルコールビール


注目すべきは、これらの高アルコール飲料を水やソーダで割って飲む習慣です。

確かにアルコール度数は下がりますが、逆に飲みやすくなることで知らず知らずのうちに飲酒量が増えてしまう危険性があります。

健康的な飲酒習慣を保つためには、アルコール度数の低い飲み物を選び、ゆっくりと時間をかけて楽しむことが望ましいでしょう。

また、高アルコール飲料を飲む際は、必ず食事と一緒に摂取し、水分補給もこまめに行うことが大切です。

甘いカクテルやチューハイ

甘いお酒の危険性は、その飲みやすさにあります。

カクテルやチューハイの多くは、フルーツジュースやシロップで甘く調整されており、まるでジュースのような感覚で飲めてしまいます。

このため、アルコールを摂取しているという意識が薄れやすく、知らぬ間に飲みすぎてしまう傾向があります。

特に近年、若い世代を中心に人気の缶チューハイは要注意です。

様々なフレーバーが展開され、まるでソフトドリンクのような気軽さで楽しめる一方、アルコール度数は徐々に上昇傾向にあります。

甘さでアルコールの刺激が抑えられているため、実際の酔い具合を実感しにくいのも特徴です。

さらに気をつけたいのが、カクテルに含まれる糖分です。アルコールと糖分の組み合わせは、肝臓に大きな負担をかけます。

また、糖分の急激な吸収は血糖値を上昇させ、その後の急激な低下によって、さらなる飲酒欲求を引き起こす可能性があります。


下記のような飲み方は特に注意が必要です。


甘いカクテルだけを連続して飲む

空腹時に甘いお酒を飲む

疲れているときに気分転換として飲む



このような飲み物を楽しむ際は、途中で水を飲むなど、適度な休憩を取りながら飲むことをお勧めします。

また、食事をしっかりと取ってから飲むことで、アルコールの吸収速度を緩やかにすることができます。

甘いお酒は確かに美味しいですが、それだけに「お酒」という意識を持って、適量を守ることが大切です。

飲みやすさ

苦みや刺激が少なく、スムーズに飲める飲み物は、私たちの体が発する「これ以上飲むのは危険」という警告のサインを感じにくくしてしまいます。

近年のアルコール飲料は、製法や技術の進歩により、驚くほど飲みやすく進化しています。

例えば、麦芽由来の苦みを抑えた新ジャンルのビール類や、すっきりとした喉ごしのハイボール、果実の風味が豊かな梅酒など、アルコール特有の刺激を感じさせない商品が数多く開発されています。

特に気がかりなのは、このような飲みやすさが「量」の概念を曖昧にしてしまうことです。

通常のお酒であれば、アルコール特有の刺激や香りで適量を意識できますが、飲みやすいお酒は、その自然な抑制が効きにくくなります。

アルコール依存症になりやすいお酒の種類

アルコール依存症のリスクは、飲酒の頻度や量、飲み方に大きく関係しますが、お酒の種類によっても異なってきます。

ここでは、特に注意が必要なお酒の種類について詳しく見ていきましょう。

ウォッカやジンなどの蒸留酒

蒸留酒の中でも、ウォッカやジンは特に注意が必要な酒類として知られています。

これらのお酒は、アルコール度数が40度前後と非常に高く、ほぼ無色透明であることが特徴です。

見た目は水のようですが、実際には強いアルコールが含まれているため、見た目と実際の強さにギャップがあります。

特にウォッカは、独特の香りや味が少なく、アルコール以外の成分が極めて少ないことで知られています。

このため、カクテルのベースとして使用されることが多く、ジュースなどで割って飲まれる機会が増えています。

しかし、この「味の少なさ」がかえって危険を招くことがあります。

アルコールの存在を実感しにくく、知らず知らずのうちに摂取量が増えてしまう可能性があるのです。

ジンも同様に要注意です。

ジュニパーベリーなどのボタニカルの香りで爽やかな印象を受けますが、やはりアルコール度数は非常に高めです。

近年は、ジントニックやジンバックなどのカクテルが若い世代を中心に人気を集めていますが、飲みやすさゆえに適量を超えやすい傾向があります。

アルコール度数が高いワインや日本酒

ワインや日本酒は、蒸留酒と比べるとアルコール度数は低めですが、決して油断はできません。

一般的なワインは12〜15度、日本酒は15〜16度程度のアルコール度数を持っています。

近年は、アルコール度数が18度を超えるような強めのワインや日本酒も登場しており、注意が必要です。

ワインの場合、特にアルコール度数の高いものとして、ポートワインやシェリー、マデイラなどの酒精強化ワインがあります。

これらは通常のワインに蒸留酒を加えて製造されており、アルコール度数は18〜22度にも達します。

芳醇な香りと濃厚な味わいが特徴的で、少量で十分な満足感が得られるはずが、その美味しさゆえに飲みすぎてしまうことがあります。

日本酒においては、特に「原酒」と呼ばれるものに注意が必要です。

原酒は、製造工程で加水をしていない本来の日本酒で、通常の日本酒より3〜4度ほどアルコール度数が高くなっています。

また、「しぼりたて」や「新酒」は、フレッシュで飲みやすい味わいのため、つい杯が進んでしまいがちです。

ジュース感覚で飲めるカクテル

カクテル市場には様々なフルーティーな商品が登場しています。

果実の甘みとお酒を絶妙にブレンドした味わいは、まるでジュースのような感覚で楽しめますが、その手軽さゆえに危険も潜んでいます。

カシスオレンジやピーチソーダといった甘いカクテルは、特に初心者や女性に人気があります。

フルーツの爽やかな風味が前面に出ており、アルコールの味わいが巧みにマスクされているため、お酒を飲んでいるという感覚が薄れがちです。

また、果汁やシロップが含まれているため、喉の渇きを潤す感覚で飲んでしまい、短時間での大量摂取につながることがあります。

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